介護現場に限らず、仕事を通して利益を上げていく為には、いかにして生産性を高めていくのかがとても重要になります。
生産性が高い状態というのは、小さな労力で大きな成果を挙げることが出来る状態だと考えるといいかと思います。
例えば、デイサービスであれば、10人のご利用者に対して5人の職員で運営しているところよりも、3人の職員で運営出来ているところの方が、生産性は高い状態だと言えるかと思います。
※介護現場では、一概に人数が少なければ少ないほうが良いとは言えませんが・・・
この生産性に影響高めるにはどうすればいいのかを調べる為の実験として、有名なホーソン工場の実験があります。
この実験では、1924年から1932年の約8年間で、
①証明実験 ②リレー組み立て実験 ③面接調査 ④バンク配線作業実験
を行いました。
その結果、
『従業員の生産性や労働意欲は「物理的で客観的な作業条件(雇用待遇)」よりもむしろ、「精神的で主観的な職場の人間関係(あるいは個人の仕事観・目的意識)」に左右される』
という結果が導き出されました。
この結果については批判や異論も多くあるようですが、私はこの結果は正しいと感じます。
小手先の手段で、労働条件などを変えたとしても、もっと根本的な
『仕事を通して誰かの役に立ちたい』
という想いに火を点けることが出来なければ、部下やチームを動かすことは出来ないと思います。
その土台になるのが、職場内の人間関係ではないかと思います。
たいじゅ四方寄では、職場以内の人間関係を良好にする為の工夫として、先月から『感謝カード』を導入しています。
弊社の理念の1つでもある『感謝』の気持ちを文字にして伝える為のカードです。
感謝の心は持っているだけでは相手に伝わりません。
最初は恥ずかしいけれども、文字にして相手に届けるという行為はとても大切だと思います。
この取り組みを通して、仲間同士でお互いを大切にし、尊重し、助け合うことの出来る人間関係、職場風土を作っていきたいと思います。
『行為の意味』
—–あなたの<こころ>はどんな形ですか と ひとに聞かれても答えようがない 自分にも他人にも<こころ>は見えない けれど ほんとうに見えないのであろうか
確かに<こころ>はだれにも見えない けれど<こころづかい>は見えるのだ それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の<思い>は見えない けれど<思いやり>はだれにでも見える それも人に対する積極的な行為だから
あたたかい心が あたたかい行為になり やさしい思いが やさしい行為になるとき <心>も<思い>も 初めて美しく生きる —–それは 人が人として生きることだ
詩人 宮澤章二
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